Chirp オートチューンで Betaflight の PID 調整
FlySpark は Betaflight の CHIRP ログを読み込み、PID 調整のための簡易スライダーの推奨値を提案します。
感覚に頼った PID 調整では、何本ものバッテリーを消費します。Chirp テストでは、フライトコントローラーがログを取りながら各軸にサイン波をスイープさせ、クアッドがあらゆる周波数でどう応答するかを記録します。ブラウザでも FlySpark アプリでも動作し、フライトコントローラーを接続していれば提案をそのまま適用できます。
無料。ハードウェアの接続にはパソコンの Chrome または Edge が必要です。スマートフォンでは FlySpark アプリを使います。
主な機能
周波数応答
各軸のセットポイントからジャイロまでの閉ループ応答。コヒーレンスを使って品質の低いデータを除外します。
安定余裕
位相余裕、クロスオーバー周波数、ループ遅延に加え、不安定なチューニングを示すピーク感度を表示します。
ステップ応答
最初の 100 ms の推定ステップ応答で、オーバーシュートと立ち上がり時間を確認できます。
スライダーの推奨値
推奨される簡易チューニングスライダーの値と、目標を完全に満たせない場合はその理由を表示します。
接続時に適用
Betaflight のボードを接続していれば、推奨スライダーを直接書き込めます。
Chirp チューニングの仕組み
Chirp テストでは、ファームウェアが 1 軸ずつ、周波数がゆっくり上がっていくサイン波を注入します。デバッグモードを CHIRP にしてログを取ると、スイープとクアッドの応答が記録されます。そこから伝達関数を求めると、各周波数でジャイロが指令に対してどれだけ遅れ、どれだけオーバーシュートするかがわかります。
良いチューニングは、安定を保てるだけの位相余裕を残しつつ、キビキビとした操縦感が得られる高さの周波数でクロスオーバーします。FlySpark は位相余裕の目標に合わせてループを整え、ピーク感度を 2 以下に抑えたうえで、結果を簡易スライダーの値に変換します。この数値はあくまで出発点です。必ずテスト飛行を行い、モーターの温度を確認し、ブラックボックス解析で検証してください。
テスト飛行の前に
Betaflight のビルドに chirp 機能が含まれ、CHIRP フライトモードをスイッチに割り当て、デバッグモードを CHIRP に設定しておく必要があります。高いレートでログを取り、風の穏やかな日に飛ばし、一定の高さでホバリングしてからスイープを開始します。状態が良くフィルターが適切なクアッドほど、きれいな結果が得られます。まずノイズや機械的な問題を解消しておきましょう。穏やかな日を選ぶにはドローン天気予報が役立ちます。
ほかのチューニング方法
多くのパイロットは、Betaflight の簡易スライダーと、PIDtoolbox や Plasmatree PID-Analyzer といったブラックボックスのステップ応答ツールを使ってチューニングしています。これらは通常の飛行からステップ応答を推定します。Chirp スイープはループそのものをよりクリーンに測定できるため、ガイド付きの提案に向いています。どちらの方法も、最後は実際に飛ばして確かめたスライダー値に行き着きます。
Chirp ログで Betaflight の PID を調整する方法
- Chirp を設定. chirp 対応の Betaflight ビルドで、CHIRP モードをスイッチに割り当て、デバッグモードを CHIRP にします。
- テスト飛行. 風の穏やかな場所でホバリングし、ログを取りながら各軸でスイープを実行します。
- ログを開く. FlySpark で Chirp オートチューンを開き、ブラックボックスログを選びます。
- 適用してテスト. 余裕値と推奨スライダーを確認して適用し、慎重にテスト飛行します。
よくある質問
Betaflight にオートチューンはありますか?
最近の Betaflight ビルドでは chirp スイープを実行してログに残せます。FlySpark はそのログを解析してスライダー値を提案しますが、適用するかどうかはあなたが決めます。
Chirp テストは安全ですか?
スイープ中はクアッドがはっきりと揺れます。開けた場所で安全な高度を保ち、すでに安定して飛ぶクアッドでのみ行ってください。
フライトコントローラーの接続は必要ですか?
いいえ。ログだけで解析できます。Betaflight のボードを接続すれば、提案を適用できます。
INAV や ArduPilot も調整できますか?
いいえ。このツールは Betaflight の chirp ログ専用です。ArduPilot には独自の飛行中 AutoTune があります。
ログがなくても試せますか?
はい。Chirp オートチューンを開いてサンプルの chirp 飛行を選べば、シミュレーションデータで解析の全体を確認できます。
関連ツール
Betaflight・INAV のブラックボックス解析ツール
Betaflight・INAV のブラックボックスログをブラウザで解析。ジャイロ・PID グラフ、ノイズスペクトラム、GPS 軌跡、動画同期、CSV 出力に対応しています。
Betaflight 設定をブラウザとスマホで
Betaflight の設定をブラウザや Android で。ポート、PID、レート、OSD、モード、プリセット、CLI を USB または Bluetooth で変更できます。無料、機体なしで試せるデモ付き。
ドローン天気予報:飛ばせるかをひと目で判断
今日はドローンを飛ばせる?風速・突風・雨・気温、Kp 指数、GPS 衛星数、日の出と薄暮、周辺の飛行禁止エリアを 1 時間ごとに確認し、飛行の可否を判定するドローン天気予報。
BLHeli_S・Bluejay・AM32 対応の ESC 設定ツール
BLHeli_S・Bluejay・AM32 の ESC をフライトコントローラー経由で Chrome や Android から設定。ファームウェア書き込みと起動音の編集にも対応。
さっそく試してみませんか?
無料。ハードウェアの接続にはパソコンの Chrome または Edge が必要です。スマートフォンでは FlySpark アプリを使います。